西洋占星術の歴史は古く、古代メソポタミア・エジプト・ギリシャの先人の研究が元になったといわれています。
正統西洋占星術のほかに、360タイプに星座を分けるサビアン占星術や、相談したその時のホロスコープで占うホラリー占星術など、様々な技法が編み出されています。
ホロスコープを書くための用紙と、星の運行表である天文暦。
最近は時間短縮のためにパソコンを使用してホロスコープを出す人も少なくありません。
これは手抜きではなく、ホロスコープを書くだけなら占い師の技量は関係ないからです。
出た結果を元に、様々な情報の中からいかに有効な情報を読み込めるかが占い師の腕です。
西洋占星術の第一ステップは、生まれたときの星の配置を調べてホロスコープを作ること。ホロスコープには12の星座と部屋(ハウス)があり、そこに生時の星を書き入れていきます。太陽が何座に、月が何座に入っていたか、そして何番目のハウスか……。
すべての星をホロスコープに書き入れたら、星自体の位置の意味や星と星との位置関係を読みとっていきます。
生年月日だけでもいろいろなことが占えますが、生まれた時間、出生地がわかるとさらに詳細に占うことができます。
その人の生まれたときの星(太陽や月を含む10の星々)の配置・組み合わせをホロスコープと呼ばれる図に起こし(※1)、過去や先天的に持っている運命・性質ほか様々なことを占います。
そして現在や未来の星の運行(※2)を割り出し、組み合わせて判断することで、バイオリズムや未来を占います。
たいへん緻密な奥深い占法で、あらゆることを占うことが出来ます。日本でもっともポピュラーな占いである「星占い」はこの占術の一部の技法を使用した簡易版の占いです。
※1・・・専門的にはこのホロスコープを出生図・ネイタルチャートと呼びます。
※2・・・このホロスコープをトランジットチャートと言います。